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SEO記事の作成から事例・取材記事など各...

SEO記事の作成から事例・取材記事など各種コンテンツ制作で、Hakuhodo DY ONEが進めるStoryHub活用

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2026年04月22日

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株式会社Hakuhodo DY ONE

統合的なデジタルマーケティングサービスを提供している株式会社Hakuhodo DY ONEのコンテンツマーケティングチームでは、様々なクライアントのために多岐にわたるコンテンツを日々制作しています。しかし、必要なコンテンツ数に対してリソースが十分とはいえない状態が続いていたといいます。

そうした課題に対する打ち手の一つとして導入されたのが、オールインワンAI編集アシスタント「StoryHub」です。導入後、SEO記事の作成やサイトに掲載するインタビュー記事の制作などに活用。制作スピードに加えて、クライアントとのコミュニケーションの進め方にも変化を感じています。

今回は、導入の背景から活用の実態、そして今後の展望までを同社のオウンドソリューション本部 UIUXコンサルティング部に所属する樋渡 和史さんにお伺いしました。

プロフィール
株式会社Hakuhodo DY ONE
オウンドソリューション本部 第一オウンドソリューション局 UIUXコンサルティング部
樋渡 和史さん

導入前の課題
・コンテンツの制作だけでなく、コンサルティングの提供をより厚めにしていくために、リソースの調整が必要だった
・AIツールは使用していたが、記事生成に最適化されたものではなく実務に活かしにくい状態だった
・また、SEO特化のツールも導入していたものの、適用可能な案件が限定的であった

導入後の効果
・SEOからブランディング記事まで、コンテンツの構成案や原稿作成に活用
・10名以上の社員インタビュー記事を取材日から1週間以内に全原稿完成
・文体パターンの出し分けを追加コストなしで実施し、クライアントとの合意形成を効率化
・記事の方向性について、原稿イメージで提示できるようになり、手戻りが減少
・同一ツールの共有により、チーム内のナレッジ共有が実務レベルで機能

目次

リソース逼迫とナレッジの属人化——導入前に抱えていた構造的課題

——まず、貴社の事業と樋渡さんの役割についてお伺いさせてください。

樋渡さん:当社は、デジタルマーケティング領域を全方位で支援しています。私は企業のオウンドメディアを中心にコンサルティングを行う部署に所属し、記事制作やダウンロードコンテンツの制作などコンテンツマーケティング支援を担っています。

——StoryHub導入前はどのような状況だったのでしょうか?

樋渡さん:日常的にチームで多くのコンテンツを作成していますが、同時にコンテンツを軸としたマーケティングのコンサルティングも行っていく必要があり、限られたリソースをより後者に振り分けていきたいと考えていました。とはいえ、コンテンツ制作もこれまでどおりの品質を担保しながら対応していきたい。そのジレンマを解消するソリューションで、何かいいものがないか、という話はずっとしていましたね。

チームとしても生成AIを用いた記事制作の効率化には長く取り組んでいますし、もちろん社内にはクライアントの情報が学習されないセキュアな生成AIを活用できる環境も整備しています。しかし、「内容やテーマは違うものでありながら、文章のトーンや表現のニュアンスを揃える」というのが既存の生成AIでは一定の手間がかかります。構成案作成から原稿執筆まで一連の作業を品質のブレをできるだけ抑えて仕上げる、同じクライアントの案件では同じ空気感のアウトプットに調整するといったところに、改善の余地があると感じていました。

そんな折、当社の別のメンバーからStoryHubの話を聞いて、導入の検討をすることになりました。

カスタマイズ性と一次情報への対応力——StoryHubを選んだ決め手

——導入にあたり、他のツールとの比較検討はされましたか?

樋渡さん:もともと、SEO特化のAIライティングツールを導入していたので、そのツールとの比較は行いました。そのツールは用途が特化していて、できることが決まっています。これはこれで使いやすい一方で、対応可能な案件も限定されます。

一方、StoryHubは設定や運用面で調整できる余地が大きい印象でした。また、一次情報を素材として取り込んだコンテンツを作る場面では、使いやすさを実感。今後、新しいトライをする際にもStoryHubを使えば対応できる範囲が広がりそうだと感じました。

私たちとしては、SEO記事だけでなくインタビュー記事や事例記事など、多様なコンテンツに対応していく必要があり、それを一つのツールでカバーできそうな手ごたえがあったことが決め手となりました。

——導入のプロセスはスムーズに進みましたか?

樋渡さん:初期にStoryHubの方にレクチャー会を開いていただき、チームの主要メンバーが参加しました。カスタマイズ性があるため、最初のうちはレクチャーを担当いただいた方にメールで質問しながら使い方をキャッチアップしていきました。

その後は持っている案件で各自使ってみようという形で始めて、共有会も開きつつ進めました。みんなが同じツールを触っているので、StoryHubに読み込ませる素材の形式やまとめ方はこうしたほうがいい、といった共有がしやすかったですね。メンバー各々が持っているコンテンツづくりの感覚が形式知として蓄積されていった感覚があります。

SEO記事の構成づくりと原稿作成の2段階で活用

——現在、具体的にどのような業務でStoryHubを使われていますか。

樋渡さん:SEO記事と取材記事、2つの記事制作でStoryHubを活用しています。SEOのほうは、構成案を出すステップと、構成案をもとに記事を出力してもらうステップの2段階で活用しています。

構成案の検討には当社独自のプロセスがあり、そこを経て出てきたものをStoryHubに読み込ませて構成案を出力し、人の目でブラッシュアップしてからStoryHubで記事化するという流れです。

——構成案や原稿をStoryHubでつくるにあたって、素材はどのように扱っていますか。

樋渡さん:SEOとしてベースの構成を押さえた上で、クライアント独自の情報を素材としてインプットしています。たとえば、「DX」を対策キーワードとした記事であれば、そのクライアント企業のDXへの取り組みや関連サービスの情報を入力します。一般的な情報とオリジナル情報のバランスは、最終的に人の目で確認して調整するという流れですね。

——SEO記事づくりにStoryHubをつかってみて、手応えはいかがですか?

樋渡さん:SEO記事は一般的な知識をベースにしつつ、クライアント独自の情報を適度に入れるバランスが重要です。ただ、入力した素材が想定以上に反映されることもあるので、読者にとって自然な情報量になるよう最終調整は必要になります。そのバランスをどう取るかは、今も試行錯誤しているところです。

——SEO記事の制作において課題となっている点はありますか?現在感じている課題や改善要望はありますか。

樋渡さん:StoryHubが出力した原稿内の記述が、ネット上のどの情報から生成されているのかを明示してもらえるとより使いやすくなると思います。「この段落はこれらの記事のこの記述から生成されたものです」というソースが表示されれば、ファクトチェックの手間が減らせると思います。参照元も国や自治体が出している公的な情報を優先してくれるような機能があると、なお良いですね。このあたりは「ファクトチェック」機能の進化に期待しています。

オールインワンAI編集アシスタント「StoryHub」、記事の校閲をサポートする「ファクトチェック」機能(β版)をリリース

短期間で10本以上の取材・ヒアリング記事を制作可能に

——続いて、取材記事での活用についても教えてください。

樋渡さん:取材から初稿納品までのスピードは、以前より大きく改善しました。具体的な例でいうと、あるクライアントのブランドサイトの立ち上げに伴う、役員クラスを含む社員約二十名分のインタビュー記事作成があります。当初数ヶ月かけて取材を行っていく予定だったのですが、全体進行の状況が変わり、一週間で取材を完了させ、翌週には初稿提出というスケジュールになりました。

これは通常の記事制作のフローでは対応が難しそうなので、StoryHubを活用しようと。先方に調整いただいて、取材はメンバーで分担しながら一日で終わらせて、その音声データをStoryHubに読み込ませて原稿を出力してもらいました。

出力の指示から数分で原稿が出てくるので、その日のうちに編集作業にとりかかれましたし、初稿としての精度が想定より高くてタイトなスケジュールながらクオリティを上げるための編集に時間を回せました。

おかげでスケジュールどおり全員分の原稿が完成しました。提出を急ぐのであればさらに納品を早められた可能性があったと思います。前述の「通常のフロー」であれば、取材にはライターさんにも同席してもらうので、アサインや日程調整も必要ですが、StoryHubを使えば急ぎの場合は自分で取材して初稿をつくれるので、そのコストも削減できます。

クライアントとの認識をすり合わせる上でも、StoryHubが役に立ちました。取材当日の段階で、音源をStoryHubにアップして、一問一答形式や第三者視点形式など、複数パターンを出し分け、記事イメージをクライアントに見てもらったんです。追加コストをかけずに複数パターンを出せた点は、運用上大きかったです。

コストも時間も減らして記事イメージをクライアントに提示できるのは、運用上のメリットと思っています。たとえば、先ほどのように「DX」をテーマにした記事で、「DXは企業の規模を問わず喫緊の課題です。進め方として具体的には~」という文脈で、読者の自分ごと化を促すのであれば詳細に状況を書くべきですが、文字量が多くなるため読み切ってもらえない可能性は高まります。この状況で、「具体的な状況を入れ込みます」というだけの言葉で認識合わせをしていても、どうしても完成形のイメージにはズレが生じてしまう。なので、実際の原稿に近いパターンを手元で素早く作って、「まずは、ものを見てもらう」ができるようになるのは大きな変化だと感じます。実際、初稿を提出してからの大きな変更要望は減ってきています。

——今お話しいただいた事例以外でもStoryHubを活用された案件があれば教えてください。

樋渡さん:別のクライアントの案件では、ダウンロードコンテンツとしての事例記事を約10本作りました。社員同士のインタビュー音声と、取り組んだ施策のスキームをまとめた資料もあわせて素材として入力することで、事例としての文脈がきちんと反映された記事をスピーディに作成できました。素材がそろっていて、アウトプットの形もこちらでイメージできているときの出力精度は高いと感じました。

納品型からコンサルティング型へ——コンテンツを軸としたマーケティング支援の価値提供の見直し

——AIによってオウンドメディアやコンテンツマーケティングはどう影響を受けると思いますか?

樋渡さん:取材をして人が書くというプロセスに価値を感じる感覚は、業界全体として根強くあると思います。AIが制作の一端を担うことが当たり前になっていく中で、クオリティの基準やプロセスの意味をどう伝えていくかは、我々も含めて業界全体で考えていくテーマだと思っています。

個人的には、ビジネスモデルの変化も起こり得るのではとも考えています。冒頭の方でコンテンツを軸としたコンサルティングも行っていると話しましたが、その一部として、AIは誰でも使えるツールなので、AIを使ったコンテンツ制作の方法をパッケージとして支援し、そのコンサルテーションに対価をいただくようにしていくというのもありえます。

AIを活用したコンテンツ制作方法を提供しつつ、それをベースに、外部環境や内部状況に応じて必要なコンテンツ制作の方向性が変化すれば、都度それに合わせたチューニングの提案を常に行っていくというイメージですね。

その仕組みの核として仮にStoryHubを活用していくことになれば、文字通りハブのような役割となって、チーム内でもクライアントに対しても共通言語になっていく可能性はあると考えています。

——今後、StoryHubをどのように活用していきたいですか。

樋渡さん:もっと気軽に使っていきたいですね。手応えは感じているので、「まずはStoryHubで出してみる」というスタンスを定着させたいです。その上で、より早い段階で具体的なイメージを持って制作を進めながら、アウトプットを磨いていくことにより時間を使っていけるような使い方を確立したいですね。


執筆: StoryHub
編集:インクワイア
撮影:須古恵