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記事作成から役員の登壇チェックまで—育児...

記事作成から役員の登壇チェックまで—育児と仕事の両立も実現した、LayerX採用広報のStoryHub活用術 

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2025年11月25日

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株式会社LayerX

「すべての経済活動を、デジタル化する。」——そんなミッションを掲げ、請求書処理や経費精算、稟議申請などのAI-SaaSを中心とする「バクラク」事業と、Ai Workforce事業、Fintech事業などを展開するスタートアップ・株式会社LayerX。2025年9月には、総額150億円の大型資金調達も発表しました。

そんなLayerXでは、社内で「全員採用」という羅針盤を掲げ、人事部門にとどまらない採用活動を展開しています。そして採用を加速させるために社員のnoteを中心に毎月平均で80本、多い月には130本近くの記事を公開し、情報を発信しています。

リソースは限られる中、さらに増加が予想される発信量に対応するという課題を解決するために導入したのが、AI編集アシスタント「StoryHub」です。導入後、記事の公開スピードは劇的に改善しただけでなく、Podcastをテキスト化することでの音声・テキストのマルチコンテンツ展開や、社員が外部イベントで登壇した際のリスクチェックといった新たな活用法も生まれました。仕事と育児の両立に悩む担当者であっても、これまで以上の成果を出すことができるなど、多様な働き方を支える基盤にもなっています。

行動指針として「Bet AI(AIにかける)」を掲げる同社は、どのようにしてAIをパートナーとし、採用広報のあり方をアップデートしているのか。Communication部の山田 聖裕さんと新國 翔大さんのお2人に、その詳細を伺いました。

■プロフィール

山田 聖裕さん

株式会社LayerX Communication部 PR・ブランディング マネージャー
ブログなどCGMサービスを提供する株式会社はてなを経て、2015年にSaaSや経済メディアを提供する株式会社ユーザベースに入社し、コーポレートPRや採用広報、ブランディングなどをリード。2022年、株式会社LayerXに入社し現職。コーポレートPR、採用広報、事業PR、ブランディング、秘書チームなどを担当する。

新國 翔大さん

株式会社LayerX Communication部
1991年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、U-NOTE(ユーノート)にてライティング業務に携わる。2015年5月にサムライトに入社。多数のオウンドメディアのコンテンツ制作を行う。2016年7月にBASEに入社。2017年2月よりフリーランスのライター、編集者に転向し、Forbes JAPANやDIAMOND SIGNALなど複数の媒体で執筆。2023年5月に株式会社LayerXに入社し現職。採用広報のコンテンツ制作をメインに担当する。

■サマリ

StoryHub導入前の課題

  • 社員数や募集ポジションの増加に伴い、増加が予想される発信量に対応するにはリソースが限られていた
  • インタビュー記事1本の制作に2〜3週間を要し、採用ニーズへのスピーディーな対応が困難だった
  • 役員の講演動画など、45分〜60分に及ぶコンテンツのリスクチェックに時間がかかっていた

StoryHub導入後の効果

  • 取材の翌々日には初稿が完成するスピード感を実現。記事公開までの期間も1週間程度に短縮
  • 記事執筆工数の大幅削減により、編集や企画立案といった、より本質的な業務に時間を割けるように
  • これまで音声のみだったPodcastについてもすばやくテキスト化が可能になり、コンテンツのリーチを拡大
  • 育児中の社員でも、限られた時間の中で質の高いコンテンツをコンスタントに生み出せるようになり、多様な働き方を支援

月間約130本の情報発信、採用加速の裏にあった「ボトルネック」

ーーLayerXの事業内容と、Communication部の役割について教えてください。

新國さん: LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションを掲げ、おもに3つの事業を展開しています。AI SaaSの「バクラク」事業、生成AIプラットフォームを提供する「Ai Workforce」事業、そして三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社様等との合弁会社で展開するFintech事業です。

私が所属するCommunication部は現在9名体制で、私自身は候補者向けの採用広報をメインに担当しています。

山田さん: Communication部は、社内外のコミュニケーション全般を担っています。いわゆる企業広報や事業広報、採用広報に加えて、インナーコミュニケーションも担当しています。社員総会などの社内イベントも私たちが運営しています。

ーー StoryHub導入以前、コンテンツ制作に関してどのような課題を抱えていたのでしょうか。

山田さん: 当社は「全員採用」というカルチャーがあり、「コンテンツ発信が採用や事業成長に繋がる」という考え方が浸透しているため、非常に多くの情報発信をしています。2025年に入ってからは、社員が個人で書く「note」なども含めて、開発部門の発信をのぞき、月平均で約80本、多い月だと実に127本の情報を何かしらのかたちで発信してきました。

社員数や募集ポジションが増えるにつれて、発信量はさらに増えていくことが予測できていました。一方で、採用コンテンツを安定的に制作できるライターや、担当である新國のリソースには限りがあります。このままでは、どこかで必ず私たちがボトルネックになるだろうと予測していました。

ーー 具体的には、どのような業務に負荷がかかっていたのでしょうか?

山田さん: 負荷がかかっていたのは2つの業務です。1つは、社員が書くnoteのレビューです。これはリスクチェックや簡単な校正が中心で、2025年からはChatGPTやGemini向けに専用のプロンプトを用意しました。それにより、ほぼ時間をかけずに対応できるようになりました。

問題はもう1つの方で、私たちが主導して制作する社員インタビューなどの採用向けコンテンツです。2025年初めまでは、取材から写真撮影、文字起こし、さらには記事執筆というすべての工程を新國が1人で担っていました。このペースが続くと、彼のリソースがひっ迫することが見えていたのです。外部ライターの方を増やすことも考えましたが、当社の事業ドメインをすぐにキャッチアップいただける方とそうそう出会えるわけではありません。どうしようかと考えていた時に、「StoryHub」をご紹介いただきました。

3週間かかった記事の公開が1週間に、メディア経験者も納得のアウトプット

ーー StoryHubの導入後、コンテンツ制作はどう変わりましたか。

新國さん: 劇的に変わりました。導入前までは、「とにかく自分の手をどれだけ速く動かせるか」が重要だったので、とにかく気合で時間を捻出して頑張るしかありませんでした。

そうした中、StoryHubを使ってみて良かったのは、コンテンツ制作のためのプロンプトを自分で書く手間が全くないことです。ほかの生成AIを使おうとすると、事前にどのような情報を与えるかを考え、別のAI文字起こしツールを使ったデータを与えて、その上で「どんな構成で、何文字くらいで」といった指示を細かく書く必要があったので、そこに思考コストと手間がかかります。

しかしStoryHubは、レシピや条件をボタンで選択したり、文字数などを指定したりして、音声データをアップロードすればいい。5〜10分後には、それらしい記事ができあがっています。この手軽さは本当に魅力的です。

ーー 新國さんはメディアでの編集経験があると聞きました。プロの目線で、StoryHubで生成される記事の質をどう判断しますか。

新國さん: もちろん「そのまま公開できる」とは言いませんが、「駆け出しのライターが提出するドラフト原稿」くらいのクオリティはあると思います。いわば60点〜70点くらいのアウトプットが、たった10分程度で出てくるわけです。これは非常にありがたいです。

ーー 制作スピードには、具体的にどれくらいの変化がありましたか?

新國さん: これまでは、取材してから初稿を書き上げるまでに1週間。そこから関係者の確認などが入るので、公開までには2〜3週間かかっていました。

今はStoryHubを使えば、取材の翌日か翌々日にはもう初稿ができています。関係者への確認もすぐに回せるので、取材の翌週には記事を公開できるようになりました。採用広報は、採用したいタイミングで採用したい職種に関わる記事をタイムリーに出すことが重要なので、このスピード感でのアウトプットには本当に助けてもらっています。

ーー 執筆スピード以外の部分での恩恵はありますか。

新國さん: 構成を考える時間を削減できたのと、編集の時間によりフォーカスできるようになりました。以前はゼロから構成を考え、文章を書いていましたが、今ではStoryHubがある程度構成を考えてくれますし、一定のクオリティの記事を出してくれます。

もちろん、そこから情報の追加や構成順の入れ替えはしますが、記事全体のクオリティや言葉づかいなどは一定のレベルに達しているので、編集だけに集中できるのはとても助かっています。

執筆だけじゃない、リスクチェックや音声とテキストのマルチ展開までを支援

ーー LayerXでのStoryHubの活用は、インタビュー記事の制作以外にも広がっていると聞きました。

山田さん: はい。1つはPodcastのテキスト化です。私たちはオウンドメディアの一環として「LayerX Now!」というPodcastを配信しています。一方で当社に対する興味や熱量が高まった方しか聴いていただけないという課題感があったのですが、StoryHubを導入してからはすぐにテキスト化できることがわかったので、音声とテキスト記事を同時に出す「マルチコンテンツ展開」ができるようになりました。StoryHubのAIのパワーと、担当者のリソースに余裕が生まれたからこそ実現できたことでもあります。

新國さん: 当時はStoryHubで企業向けにレシピを増やしている最中だったこともあり、StoryHubのみなさんには、Podcastの書き起こし用レシピも作っていただきました。そのおかげもあって、今ではPodcastの公開とほぼ同タイミングでテキスト記事を公開できるようになりました。

山田さん: テキスト記事があることで、これまでPodcastを聴いていただけていなかった方々にも、スマホでさっと読んでもらえるようなコンテンツを届けられるようになりました。音声をテキスト化するというのは、私たちのオウンドメディアにおいて、新しいコンテンツのかたちを見出す大きな一歩になりました。

ーー ほかにも、StoryHubを活用するシーンはありますか。

新國さん: 動画コンテンツのレビュー、特にリスクチェックの時間が大幅に削減できたのは大きな発見でした。最近は代表や役員をはじめ動画の出演が増えています。結果として、その動画に炎上要素がないかなどを確認しなければならない機会も増えました。

以前は45分や60分の動画を実際に見て、発言を確認するしかありませんでした。倍速で確認するとしても限界があります。ですが今はStoryHubに動画をアップロードするだけでよくなりました。テキストで発言内容を確認できますし、問題点を指摘してくれるレシピも活用できます。結果として動画レビューの時間が圧倒的に短くなりました。

山田さん: 最後は必ず人の目で確認する必要はありますが、これは本当に助かっています。代表や役員が動画に出ることが多い企業ならば、絶対に使った方がいい機能だと思います。

ーー 自社開催の大規模イベントでの活用事例もあると伺いました。
山田さん: 8月に「Bet AI Day」というAIをテーマにした技術カンファレンスを開催した際に、7人x7日間=49人の社員が5分間のライトニングトーク(LT、短尺のプレゼンテーション)をしました。この49人に対して、LTの内容をnoteに書いて!と依頼すると本人も大変ですよね。そこでStoryHubで文字起こしして、LTをした社員らに「これをもとにnoteを書いてください」と渡す、ということをやりました。これは人力だと絶対できなかったので、とても助かりました。

AI時代の採用広報、必要なのは「継続」と「コミュニケーション」

ーー StoryHubの導入は、新國さんご自身の働き方にも良い影響を与えたそうですね。

新國さん: 6月に第二子が生まれ、育休も取得しました。子どもが2人になって、仕事と育児のバランスを取ることの難しさを改めて感じています。日中に集中できる時間は限られていますし、その中でゼロから記事を書くとなると、以前よりもさらに時間がかかってしまいます。

ですがStoryHubがあれば、60〜70点の原稿が5分、10分で出てくるので、そこから編集するだけであれば作業はそれほど時間がかかりません。ゼロから記事を生み出すよりも、労力は圧倒的に下がります。おかげで、採用現場から「このポジションの採用を強化したい」というニーズが来た時に、タイムリーに関係者のインタビュー記事を出すことができています。

ーー 採用チームとの連携が非常にスムーズなのですね。

山田さん: はい。LayerXには「発信することで情報が集まり、採用が加速する」という文化が創業初期からあります。採用担当との定例ミーティングを設け、そこで「こういうポジションを募集しているので、こういうコンテンツを作りたい」という依頼を受けたり、逆に私たちから「こういう記事やPodcastを発信するのはどうですか」と提案したり、双方向のやり取りをしています。採用と編集機能がワンチームとなって動いているイメージです。

ーー 最後に、AIの活用を検討している他の企業の広報担当者の方へメッセージをお願いします。

新國さん: 採用広報でnoteを始めても、結局続かないケースが多いと聞きます。その原因は、広報担当者が本業で忙しくなって執筆リソースを確保できなくなったり、経営層から費用対効果を問われてしまったりすることにあると思います。

採用広報は「継続すること」が何よりも大事です。StoryHubのようなツールを活用して自分にかかる労力を減らし、かつ費用対効果の高い状態で、良いコンテンツを出し続けやすい環境をつくっていくことが、成果に繋がる一番の近道ではないでしょうか。

山田さん: 採用広報を成功させるには、経営層や採用担当者としっかり目線を合わせ、同じゴールを“握る”ことが不可欠です。採用したいと思っている社内の人とも対話をし、現在の採用のボトルネックが何で、どんな情報を発信することで事業加速につながるのかを突き詰めて話すことが、信頼獲得に繋がり、より良いコンテンツを生むきっかけになるはずです。


StoryHubでは2週間の無料トライアルを実施中です。カスタマーサクセスチームによる導入支援や、企業ごとのオリジナルのプロンプト自動生成機能もあります。AIを活用したコンテンツ制作にご興味をお持ちの方は、ぜひ一度下記よりお試しください。

https://storyhub.jp/service/storyhub

執筆:StoryHub(AI編集アシスタント)
編集:インクワイア
撮影:関口達朗