
社内の「一次情報」を資産に変え、コンテンツのリユースが加速。JADEがコンテンツマーケティングにStoryHubを活用して生み出した成果
2025年11月28日
株式会社JADE
1つのコンテンツを公開した瞬間だけ消費されるのは、もったいない──。Webコンサルティングを主軸に、自社開発ツール「Amethyst(アメジスト)」の提供やメディア運営など、多角的に事業を展開する株式会社JADE。
同社のミッションは「インターネットを良くする会社」です。その実現のため、専門性の高いオウンドメディアの記事やウェビナーを通じて、賞味期限の長いマーケティングの考え方を発信し続けています。
しかし、多くの企業がそうであるように、コンテンツマーケティングの現場は常にリソースとの戦いでした。最小限の体制で、いかに質の高い情報を、より多くの人へ、継続的に届けるか。その課題意識の中で出会ったのが、オールインワンAI編集アシスタント「StoryHub」でした。
StoryHubに触れて、「これが正解だ」と思ったと語る同社代表の伊東 周晃さん、そしてメディアチームの船津 亮平さんにお話を伺いました。
■プロフィール
伊東 周晃さん
株式会社JADE 代表取締役社長 COO
1975年奈良県生まれ。2000年に株式会社NKB入社。2004年より東京メトロと共同運営する地域情報サイトの立ち上げ、運営に参加。2007年10月株式会社ぐるなび入社。「ぐるなび」を中心にSEO及びソーシャルメディア施策、ウェブ解析、コンテンツマーケティング、広告、広報領域の執行役員をつとめた。
船津 亮平さん
株式会社JADE メディアチーム
■サマリ
StoryHub導入前の課題
StoryHub導入後の効果
ーー まず、StoryHub導入以前に抱えていた課題について教えてください。
伊東さん: どこの会社でも同じだと思いますが、最初から大きなチームでコンテンツマーケティングを始められることはほとんどありません。私たちも最少人数、最小予算でスタートし、その中でいかに成果を1.5倍、2倍にしていくかを常に考えていました。
やりたいことや期待する成果に対して、体制がアンバランス。これが多くの企業におけるコンテンツマーケティングの現場だと思います。
私たちは毎週水曜日にオウンドメディアの記事を公開しています。またウェビナーも定期的に開催しています。つまり「発信したい一次情報」はすでにたくさんありました。しかしそれを記事として出すと、その瞬間だけで「消費」が終わってしまっていたので、それが非常にもったいないと感じていました。それぞれの記事は価値のある内容です。だからこそ、フォーマットや届け方を変え、何度もさまざまな形でユーザーに接してもらうべきだと思っていました。
つまり、「コンテンツの再利用(リユース)」をどう作っていくか、という点が課題だったのです。

ーー StoryHubを知ったきっかけは何だったのでしょうか?
伊東さん: 以前から面識のあった高野さん(StoryHubのVP of Businessである高野政法)がFacebookで「メディアから一度離れたが、忘れられずに戻ってきた」という投稿と共にStoryHubを紹介していたのがきっかけです。2025年の3月頃だったと記憶しています(編集注:高野はメディア関連企業からAI企業に転職し、その後StoryHubに入社しました)。
そのときに共有してもらった資料を読んで、「これが正解じゃん」と直感的に思いました。
ーー 「正解」とはつまりどういうことなのでしょうか。
伊東さん: StoryHubは、素材をどう調理してアウトプットにつなげるかという「How」の部分への貢献度が非常に高いプロダクトです。そして、システムに投入する最初の「生の素材」、つまり「一次情報」こそが編集者やライターにとって最も大事なのだと改めて気づかせてくれる設計になっていました。
言語化できていなかった自分たちの思想を、プロダクトで示されたような感覚でした。「これこそが正しいAIの使い方だ」と強く感じました。
StoryHubがツールとして便利そうだという期待感、そして「我々のような規模の会社こそ、こうしたワークフローで仕事をすべき」という一種の義務感。さらには、こんな素晴らしいプロダクトを作っている会社とお付き合いしたいという思い——これらが重なり、すぐに社内で相談して導入を決めました。私は社長なので、自分で「導入したい」と言えば導入できる立場ではありますが(笑)。
ーー StoryHubを導入する以前は、AIツールを記事制作に活用されていましたか。
伊東さん: GeminiやClaudeといった生成AIツールは社内で導入していましたが、記事制作そのものにはあまり使っていませんでした。コンサルティング事業における日々の業務で使う機会が多かったですね。
以前のオウンドメディアの記事制作プロセスは、まずコンサルタントにドラフトの原稿を書いてもらい、それを編集担当が整えて公開するという一般的なものでした。
船津さん: StoryHubを導入する以前は、ウェビナーなどの音源は、人力で文字起こしをして、その後に記事化していました。AIを使うといっても、せいぜい、文字起こししたテキストをアップロードして、フィラー(「えーと」などの不要な言葉)を整えてもらうくらいでしたね。
ーー 具体的なStoryHubの活用シーンを教えていただけますか。

船津さん: 大きく分けて2つの使い方があります。1つは、伊東が話した「コンテンツのリユース」です。過去に公開したオウンドメディア記事は、弊社のコンサルタントが書いたもので、どこに出しても恥ずかしくない資産です。この記事をStoryHubに読み込ませて、「800字で要約してください」「もしこの記事に4枚のイラストをつけるなら、どういう絵が良いか考えてください」といった指示を出し、SNSなどで投稿しやすいかたちに再編集しています。
もう1つが、業界ニュースの発信です。
ーー X(旧Twitter)で発信されている長文のニュースまとめですね。
船津さん: はい。JADE社内で運用するGoogle Chatには「インダストリーニュース」というグループがあります。そこでは社員が気になったニュースや最新の業界動向などの情報を日々シェアしています。いわば、弊社の優秀なコンサルタントたちのお眼鏡にかなった、質の高い情報が集まっているのです。
以前はあくまで社内向けの情報共有でしかなかったのですが、今ではこれを編集して、SNSでの外部発信用コンテンツにしています。そのプロセスでStoryHubを使っています。
具体的には、コンサルタントがピックアップしたニュースと、それに対する社内でのコメントや反応をStoryHubにインプットし、「これをニュースレター形式の記事にしてください」と指示を出します。対象とするのは、国内ニュースサイトに限りません。海外サイトで公開されたリサーチデータなども、PDFファイルをアップロードして読み込ませています。それだけでXの長文ポストが完成するので、それを毎週月曜日に発信しています。
この取り組みは、以前から構想していたものです。StoryHubの導入によって、ようやく実現することができました。
ーー 実現できていなかったことが、ツール導入で可能になったのですね。
船津さん: そうです。一つひとつのニュースを読んで、要約して、コメントを付けて……という作業は、他のAIツールでもできなくはないかもしれません。しかし、複数の情報をパッケージとして扱い、一気通貫でアウトプットまで持っていけるのは、StoryHubのすごいところだと感じています。
ーー AIを業務利用することに対して、社内での抵抗感はありましたか。
伊東さん: 幸いなことそういったことはありませんでした。私たちは「Webコンサルティング」という仕事柄、検索エンジンやAIといったものが土台にある中で仕事をしているという前提がありました。AIに懐疑的になるよりは、どう活用していくかという考え方が強い業種なので、むしろ推進する側だと思います。
ーー 編集者である船津さんは、AIが生成するコンテンツの品質、特にハルシネーションについて不安はありませんでしたか。
船津さん: それはもちろんありました。StoryHubを使う前は、他の生成AIで文章を作っても、最終的なアウトプットが「これじゃない感」の連続でした。AIがインターネット上の不確かな情報も参照してしまうので、「これは人前に出せないな」と感じることが多くありました。
しかし、StoryHubは初めて使った時からその違いを感じました。社内勉強会の音源を文字起こしから記事化までをしたのですが、「あれ、これはすごいな」と。もう少し指示を工夫すれば、一撃で「これだ」というアウトプットが出てくるんじゃないか、という手応えを最初から感じました。

伊東さん: 船津は編集者ですが、SEOのコンサルタントでも広告運用の専門家でもありません。ですから彼が一般的な生成AIツールを使って専門的な内容の記事を編集した場合、「AIによる味付け」がファクトからずれていたとして、それをどこまでレビューできるかという課題は残ります。
AIにコードを書かせても、結局それをレビューする能力がなければ、正しいものかどうかわからないのと同じです。一般的な生成AIを使い続ける限り、つねに「本当に大丈夫かな?」という一抹の不安が残ると思うんです。
その点、StoryHubは「その部分は考えなくていいよ、安心して活用していいよ」と宣言してくれています。情報の正確さが求められるパブリッシャー向けに、ハルシネーション対策を徹底してくれていることが、私たちのような一般企業のコンテンツマーケティングにおいても、大きな安心感に繋がっています。
編集者としての経験はあっても、その分野のドメイン知識が十分ではないかもしれない。そんな編集者をエンパワーしてくれるのが、StoryHubの価値だと感じています。
ーー 今後のStoryHubに期待することがあれば教えてください。
船津さん: デフォルトで用意されているレシピ(テンプレート)を、もっと簡単にカスタマイズできるようになると嬉しいです。あとは、画像生成など、テキスト以外の領域でも差別化ができるようになると、さらに強力なツールになると思います。
伊東さん: 私は、企画を支援してくれる機能に期待したいです。
StoryHubのようなツールが登場したことで、コンテンツ制作者にとって「いかに一次情報をたくさん持ってこれるか」がより重要になりました。
最近、SEOやコンテンツマーケティングの業界でリアルイベントが増えているのも、そうした流れの表れだと感じています。人と人が繋がり、一次情報が生まれる機会を、皆が意識的・無意識的に求めているのではないでしょうか。
そうして生まれた新しい関係性を、例えば「コラボ動画」や「対談記事」といったコンテンツに繋げようとするとき、そこには「どういう座組でやろうか」「どうインタビューを設計しようか」といった小さなハードルがあります。
そのプランニングの部分をサポートしてくれるような機能があれば、入り口の支援から加工までが一気通貫になり、もっと多くの人が新しいコンテンツ作りに挑戦できるようになると思います。
ーー まさに伊東さんが以前お話しされていた「コンテンツの中身での差別化ではなく、作り方が差別化になる」というお話に繋がりますね。

伊東さん:これからのコンテンツマーケティングでは、コンテンツの中身ではなく、作り方が差別化の要因になっていくと考えています。コンテンツマーケティングとは結局のところ「オーディエンスマーケティング」です。コンテンツはあくまで媒介でしかなく、その本質は「自分たちの話が届く人々との関係性をどれだけ作れるか」ということにあります。
その観点では、人と人が直接繋がるリアルイベントや、ポッドキャスト、ニュースレターといった、従来のウェブ解析ツールでは成果を計測しづらい「静かなチャネル」が、これからますます大事になってきます。
派手さはないかもしれませんが、深く強い関係性を築くことができる。そうした活動から生まれる一次情報を、StoryHubのようなツールを使って効率的に、そして正確にコンテンツ化していく。このサイクルを回していくことが、これからのコンテンツマーケティングの鍵になるのではないでしょうか。
StoryHubでは2週間の無料トライアルを実施中です。カスタマーサクセスチームによる導入支援や、企業ごとのオリジナルのプロンプト自動生成機能もあります。AIを活用したコンテンツ制作にご興味をお持ちの方は、ぜひ一度下記よりお試しください。
https://storyhub.jp/service/storyhub
執筆:StoryHub(AI編集アシスタント)
編集:インクワイア
撮影:関口達朗